「老後資金って、いくら必要なんだろう…」
「貯金だけじゃ、将来が不安…」
そんな風に感じているあなたへ、投資の世界にはお金がどれくらいの期間で2倍になるかをサクッと計算できる“魔法の数字”があるのをご存じですか?
それが今回のテーマ、「72の法則」です。
投資初心者にもわかりやすく、シンプルで、でも知っていると将来に大きな差が出る考え方。
この法則を知れば、「時間を味方にする投資」の本当の意味が見えてきます。
72の法則ってなに?
72の法則とは、「年利○%で運用したとき、元本が約何年で2倍になるか」を簡単に計算できる方法です。
計算式はとってもシンプル。
72 ÷ 年利(%)= お金が2倍になる年数
たとえば、年利6%で運用するとしましょう。
72 ÷ 6 = 12年
つまり、年6%の運用で、12年後には元本が2倍になるということです。
なぜこの法則が重要なの?
投資では「複利」が力を発揮します。複利とは、増えた利益も再投資してどんどんお金を増やしていく仕組みのこと。
この「72の法則」は、複利効果を直感的に理解するのにぴったりのツールです。
たとえば、20歳の人が年利6%で投資を始めたとします。
72 ÷ 6 = 12年なので、12年ごとにお金が2倍に。
- 20歳:100万円スタート
- 32歳:200万円
- 44歳:400万円
- 56歳:800万円
- 68歳:1600万円!
投資元本は100万円なのに、時間をかけるだけで16倍近くに増える。
これが「時間を味方にする」という意味なのです。
でも注意も必要
便利な法則ですが、万能ではありません。
たとえばインフレや税金、手数料などはこの計算には含まれていません。
また、年利はあくまで平均。実際には相場の変動もあるため、毎年同じ利回りが出るとは限らない点にも注意が必要です。
さらに、利回りが高すぎるとリスクも高まる傾向があります。
「利回り10%なら7年で2倍か!すごい!」と思っても、その裏には大きな値下がりのリスクが潜んでいるかもしれません。
だからこそ「早く」「着実に」始めることが大事
投資において「いつ始めるか」はとても大切です。
同じ利回りでも、始める時期が10年違うだけで将来の資産は大きく変わります。
72の法則は、投資の「時間の力」を教えてくれます。
高い利回りを狙うよりも、無理なく、長く、続けることが最も強い投資戦略なのです。
投資を始めるか迷っているなら、今がベストタイミングかもしれません。
まずは小さくても一歩を踏み出して、未来の自分に「時間のプレゼント」を贈ってみませんか?
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