「何か始めなきゃとは思っているけど、何から手をつけていいかわからない…」
そんな風に感じていませんか?
節約や貯金に本気で向き合おうと決めたあなたに、ぜひ知ってほしい制度があります。
それがiDeCo(イデコ)、個人型確定拠出年金です。
「えっ、年金の話?」と思うかもしれませんが、iDeCoは“老後のための資産形成”であると同時に、節税しながら貯金感覚で投資できる、超お得な制度なんです。
この記事では、これから節約・貯金を始める方にこそ知ってほしい、iDeCoの基本と始め方、注意点までを、できるだけわかりやすくまとめました。
月5,000円から始められるこの制度、知っているかどうかで将来に大きな差がつきます!
iDeCoってなに?どんなメリットがあるの?
iDeCoとは、「個人型確定拠出年金」のこと。
簡単に言えば、自分で積み立てて、自分で運用して、60歳以降に年金や一時金として受け取る制度です。
最大の魅力は、節税効果があること。
たとえば、月1万円をiDeCoに積み立てると、その1万円が「所得控除」の対象になります。
つまり、毎月の積み立て額がそのまま税金の軽減につながるんです。
さらに、運用で得た利益にも税金がかかりません(通常は20.315%課税される)。
受け取り時にも一定額までは非課税枠が用意されています。
つまり、iDeCoは【貯金】+【節税】+【運用益非課税】という、三拍子揃った制度。
「貯金をしたいけど、銀行に預けていても増えないし…」と感じている方にとっては、心強い選択肢になるはずです。
どうやって始めるの?注意点もチェック
「よし、iDeCoを始めよう!」と思ったら、次の3ステップでスタートできます。
ステップ1:金融機関を選ぶ
銀行や証券会社など、iDeCoを扱っている金融機関から1社を選びます。
おすすめは手数料が安く、商品ラインナップが豊富なネット証券(SBI証券、楽天証券など)です。
比較項目 | iDeCo | 銀行預金 |
---|---|---|
利回り(期待値) | 約3〜5%(投資信託の平均) | 0.001〜0.01%程度 |
税制優遇 | 所得控除・運用益非課税・受け取り時も優遇 | なし(利息には20.315%課税) |
途中解約 | 原則60歳まで不可 | いつでも可能 |
元本保証 | 商品による(投資信託は変動あり) | あり(預金保険制度) |
始めやすさ | 手続きや選択が必要 | 簡単(口座を持っていればOK) |
ステップ2:商品を選ぶ
iDeCoでは、定期預金・保険・投資信託などから運用商品を選べます。
初心者の方には、**「全世界株式インデックスファンド」や「バランス型ファンド」**など、リスクとリターンのバランスが取れた商品がおすすめ。
ステップ3:毎月の掛金を決める
月5,000円からスタート可能。上限は職業によって異なります(例:会社員なら月23,000円まで)。
無理のない範囲から始めて、ライフスタイルに応じて増減も可能です。
職業の区分 | 月額上限 | 備考 |
---|---|---|
自営業(第1号被保険者) | 68,000円 | 国民年金基金と合算で上限 |
会社員(企業年金なし) | 23,000円 | |
会社員(企業型DCあり) | 20,000円 or 12,000円 | 勤務先の制度によって異なる |
公務員・共済組合員 | 12,000円 | |
専業主婦(主夫) | 23,000円 | 配偶者の扶養に入っている場合 |
ただし、注意点もあります。
- 原則60歳まで引き出せない(途中解約ができない)
- 資産が減るリスクがある(投資である以上、元本保証ではない)
- 手数料がかかる(口座開設時や運用中など)
とはいえ、「老後のための貯金」と割り切って、長期でコツコツ続けることで大きなリターンが期待できるのがiDeCoの魅力です。
将来の自分に“今”から備えるという選択
節約も貯金も、「始めること」がいちばんのハードルです。
けれど、iDeCoなら月5,000円という小さな一歩から、未来の安心につなげることができます。
「何か始めたい」と思った今日が、始めどき。
今の自分の生活を大切にしながら、将来の自分にも備える。
そんなバランスの良い資産づくりに、iDeCoはぴったりの制度です。
税金の優遇を味方につけて、少しずつでも資産形成を進めていきましょう。
あとがき
「貯金や投資はお金に余裕がある人がやること」──そう思っていた私も、iDeCoから始めたことで考え方が変わりました。
月5,000円の積み立てが、節約のモチベーションにもなり、「未来の自分のために頑張ろう」と思えるように。
iDeCoは、そんな小さな一歩を後押ししてくれる、心強い味方です。
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