最近、何気なくニュースサイトを見ていて「証券口座が不正アクセスされた」という見出しを見かけたことはありませんか？「自分には関係ない」と思っていたのに、実は被害はあなたのすぐ近くにまで迫っているかもしれません。株式投資や資産運用を始めたばかりの方こそ要注意。今回は、急増する証券口座への不正アクセスと、その具体的な対策について、わかりやすく解説します。
増える被害、狙われる個人投資家
近年、ネット証券の利用者が急増する中で、証券口座への不正アクセス被害も目立つようになってきました。
特に、スマートフォンやパソコンからログインする機会が多い個人投資家がターゲットにされるケースが増えています。
2024年の調査によると、証券会社のうち複数社で「パスワードの使い回し」による不正ログイン被害が報告されており、被害額は数千万円規模に及ぶこともあります。
あなたの資産も、他人事ではありません。
なぜ不正アクセスされるのか？
不正アクセスの主な原因は以下の3つです。
- 単純なパスワードや使い回し
- IDやパスワードの漏洩（他サイトからの情報流出）
- 二段階認証の未設定
特に「123456」や「password」など、推測しやすい文字列を使っていたり、複数のサービスで同じID・パスワードを使っていたりすると、攻撃者にとっては格好の的です。
さらに、証券会社によっては二段階認証を任意設定としている場合もあり、未設定のままログインされてしまうことも少なくありません。
※楽天証券では更なるセキュリティ強化のため、2025年6月１日(日)より、「ログイン追加認証(多要素認証)」が必須化となりました。これを設定しないと、ログインやお取引ができなくなっています。
今日からできる3つの鉄壁セキュリティ対策
では、私たちが今すぐできる対策とは何でしょうか？
次の3つを徹底することで、被害を大きく減らすことができます。
1. 強力なパスワードを設定する
パスワードは英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせて12文字以上に設定しましょう。例：G7f#qL8w!zR3
2. パスワード管理ソフトを活用する
複雑なパスワードをすべて記憶するのは困難です。1Passwordなどのパスワード管理ツールを使えば、強力なパスワードを安全に管理できます。
3. 二段階認証を必ず設定する
SMSや認証アプリ（Google Authenticatorなど）による二段階認証は必須です。
たとえID・パスワードが漏れても、二段階認証があれば第三者のアクセスを防ぐ最後の砦になります。
自分の資産は自分で守る時代
証券口座に限らず、オンライン上のあらゆるサービスで「自分の資産は自分で守る」意識が求められる時代になっています。
投資で資産を増やしても、セキュリティがおろそかでは水の泡です。
今この瞬間にも、不正アクセスのリスクはあなたの隣に潜んでいるかもしれません。
ですが、ほんの少しの対策で、あなたの資産は守れます。
明日ではなく、「今日」から、セキュリティ対策を始めてください。
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