経費にできるかどうか、モヤモヤしていませんか?
自宅で仕事をしている個人事業主の方なら、一度はこう思ったことがあるのではないでしょうか。
「この家の電気代、どこまで経費にしていいの?」
「スマホ料金、全部仕事で使ってるわけじゃないけど…」
こうした疑問を解決するキーワードが 「家事按分(かじあんぶん)」です。
家事按分は、事業とプライベートが混在する支出を適切に按分して経費計上する方法。
青色申告特別控除(65万円)を受けるには、正確な帳簿づけが求められるため、家事按分の知識は非常に重要です。
この記事では、家事按分の基礎から、実際の按分方法、注意点までわかりやすく解説します。
家事按分ってどういうこと?
家事按分とは、生活費などの支出のうち、事業に使った分だけを「必要経費」として計上することです。
例えば、以下のような支出が該当します。
- 電気代、水道代(自宅兼事務所で使用している場合)
- インターネット代
- スマートフォン代
- 自家用車のガソリン代、車検代(業務でも使用している場合)
- 家賃や住宅ローンの利子部分(一部を事業で使っている場合)
これらは全額を経費にすることはできません。
しかし、使っている割合を合理的に計算して、その分だけ経費にすればOK。これが家事按分です。
按分率はどう決める?実例でチェック!
按分率は、「合理的な根拠」に基づいて決めることが求められます。以下にいくつかの例を紹介します。
例1:家賃の按分
自宅のうち、6畳の一室を事務所として使っている場合。
自宅全体が30畳なら、事業用面積は全体の20%。
→ 家賃の20%を経費として計上できます。
例2:スマホ代の按分
1日のうち、業務連絡に3時間、プライベートで1時間使用している場合。
→ 月額料金の75%を経費として計上可能。
例3:電気代の按分
PCや照明などを使う事務室が自宅の1/5を占める場合、
→ 電気代の20%前後を目安に経費化するケースが多いです。
注意したいのは、「適当」に決めるのではなく、
使用割合を記録したメモや写真、日記などを残すことが、税務調査での説得材料になります。
家事按分で経費を最適化!ただしやりすぎ注意
家事按分を活用することで、経費を適切に増やし、結果的に所得税・住民税の節税が可能になります。
特に青色申告特別控除を受けている方にとっては、正確な経費計上が節税効果を最大化する鍵となります。
ただし、過度な経費計上や根拠のない按分率は、税務署に否認されるリスクも。
「何に、どのくらい使ったか?」をしっかり記録し、合理的な説明ができるようにしておきましょう。
正しく使えば、家事按分は非常に強力な節税ツールです。
今年の申告は、もっと賢く、もっとスッキリ。ぜひ活用してみてください!
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